日本ドキュメントサービス協同組合連合会

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会長からのメッセージ

会長ご挨拶

2023年11月24日、日本ドキュメントサービス協同組合連合会総会において会長に選出されました。
山田会長、森下会長と二代の会長に副会長としてお手伝いをさせていただきました。その経験が少しでもお役に立つならばと微力ではございますが会長職をお受けさせていただいた次第です。
所属員の皆様、パートナー会員の皆様、賛助会員の皆様、さらにはかつての複写業界の多くのお仲間達のご協力をいただいて会長職は務まるものだと心得ています。皆様方の引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

さて、デジタル化の進展の中で私たちは「複写業からドキュメントサービス業」へと事業領域(ドメイン)を拡大しました。単なる変更ではなく拡大であるという点に注目いただきたいのです。複写ビジネスを否定するものではなく、デジタル時代に適応しさらに発展させるための方策と言えます。
また複写=アナログ、ドキュメントサービス=デジタルという対立する見方も誤解を生むかもしれません。二項が対立するのではなく並立するという見方が今後のドキュメントサービス業の発展に重要な要素です。それぞれのメリットを生かすビジネス、それがドキュメントサービス業です。

コロナ後の「ペーパーレス」を私たちは警戒しています。しかしその潮流を止めることは難しいでしょう。その一方、デジタル化によって情報発信量は飛躍的に増大しました。私たちは図面情報およびその周辺情報と言う事業領域に守られていました。しかし図面情報を共有するための紙をベースとした複写技術が他の媒体に置き換わり感光紙が生産されなくなりました。
それでも私たちは生き残っています。それは情報発信量の増大にともない、新たな商品やサービスとそれを必要とする顧客が誕生したからです。紙を基盤にした複写業から、さらにはデジタル技術によって事業領域(顧客と商品とサービス)が拡大しました。
私が考える私たちの事業領域とはこの「拡がり」です。ドキュメントサービスという言葉は新しいものでなく、現状の私たちのビジネスの姿を表現したにすぎません。アナログとデジタル、対立するのではなく並立させてそれぞれのメリットを生かした事業展開が求められます。
私たちの従来のお客様から従来型事業の大切なペーパービジネスがあります。さらに拡大した商品や顧客の領域にも新しいペーパービジネスが生まれました。しかし一般的なペーパービジネス(モノ)だけでは競争力の維持は難しい場合があります。顧客が求めるドキュメントを基盤にしたサプライチェーンでの広範なサービス(コト)の提供が必要です。それがドキュメントサービスと言えるでしょう。しかし実はそれも狭小な定義だと思います。ドキュメントサービスはもっと広い可能性を秘めています。

日々の小さな変化の積み重ねが大きな変化を起こします。DS連では小さな変化を広報(DSMN)においてお伝えできればと考えています。
新たな業界創造はDSLab.事業を担う委員の皆様、また多くの業界の若い人たちによって確実に日々進化しています。非常に心強く頼もしい存在です。DS業界の仲間達におおいに期待してください。

DS連に連なる会員様はじめ多くの方々と共に、この厳しい時代を乗り越え、希望のある新しい次代を創造してまいりたいと存じます。
ご支援ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。

会長 楠本 雅一

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